わたくしごとですが、
昨年、40歳になりました。
体力の衰えを感じて
かすみ目とか、本当になるんだ!とびっくりしたり笑。
一方、
40歳は「不惑の年」とも言います。
「不惑」は論語に書かれている言葉で
「40歳になると迷うことがなくなる」と
解釈されることが多いですが、
歴史的な漢字の変遷をたどると、
論語に書かれた「不惑(或)」の意味は
「迷わなくなる」、ではなくて
「物事を白黒はっきり線引きせずに判断できるようになる」
とか、
「固定観念がなくなる」
という意味に解釈できるそうです。
確かに、人生は選択の連続ですから
年を重ねても迷うこと自体はあると思いますが、
白黒はっきりさせないと気が済まない「鋭さ」は
年齢を重ねるごとにまろやかになっていき、
清濁併せ吞んだ考え方ができるようになるとよく聞きます。
(鋭さがよくないという意味ではありません。)
それは、
人間のあいまいさや、「完璧」でない自分を
受け入れて、認めて、
人生を歩んでいけるようになっていくということかもしれない。
40歳「不惑(或)の年」ってなんだかいいなぁ、と感じます。
不惑を過ぎたワタクシ、そういえば
これまですごく気にしていたのに
最近「まあいいか」と思えるようになってきたことが。
「自分が他人からどう見られるか」が
前より気にならなくなってきたような気がするのです。
先日、ファッションサイトで洋服を見ていました。
パキッとした明るい色のワンピースが目に留まり、
「かわいい♪着たい♡」とわくわくした気持ちになりました。
今までの私なら、すぐに
「でも、こんな明るい色を選んだら悪目立ちするかしら…」
「似合わないと思われたら恥ずかしいな…」
「若い子なら似合うのかもしれないけど…」
なんて気持ちが湧いてきて、
結局、自分が「不安」にならない色を選んだはずです。
持っている服は実際に
黒、白、ベージュ、色ものは薄いピンクなどなど。
でもその日は違いました。
そもそも他人はそんなに私のこと見てないよなぁ。
自分の人生なのに、
人の目を気にしていてももったいないかも。
私が着ていて気分がいいと感じられる服を着ればいいじゃない。
と思ったんです。
こうして、
今まで買ったことのなかった
鮮やかな色のワンピースが私のもとにやってきました。
論語の「不惑(或)」の意味どおり、
「似合う」「似合わない」という線引きがゆるんだ
&
「若い子しか明るい色は似合わない
(そして自分は若くない)」という
自分の中の固定観念が緩んできたのかもしれません。
こんな風に、
何か自分を縛っていたものや思い込みが外れると
気持ちがとても楽になりますね。
「自分を縛る枠や思い込みから解き放たれる」ことは
まさに占星術のホロスコープリーディングで
得られるメリットのひとつです。
さらに、思いもよらなかった一面が
自分の大きな魅力だと発見できたりもします。
私は、ホロスコープを読むようになってから
自分をがんじがらめにしてきた「思い込み」を
大量に手放すことができました。
鮮やかな色のワンピースを
鏡の前で自分にあてながら、
「あのころは本当に頑張っていたね、
お疲れ様だったね、もう大丈夫だよ」と
過去の自分に言ってあげたくなりました。
ワンピースを着られる夏が待ち遠しいです。