以前、セッションにいらしたお客様から「同じ場所で同じ瞬間に2人の赤ちゃんが生まれたら、同じ性格になって同じ人生を歩むのですか?」と質問をいただいたことがありました。
例えば、同じ病院の隣同士の分娩室で、同じ瞬間に赤ちゃんがおぎゃあと生まれたら。
同じ場所で同じ瞬間に生まれた2人の星ならびは同じになります。それは、「生まれた持った資質や人生の青写真(設計図のようなもの)などが同じ」ということです。とは言え、それでもその2人が全く同じ人生を歩むことにはなりません。
なぜなら、人は、関わる周りの人や環境とのかかわりを通して、自分だけの考え方や意志、才能、人格を作っていくからです。「周りの環境との相性」によって、持って生まれたものが実際にどんな風に表に出てくるかが異なってくる、と言うこともできます。
まずは、産まれてから長い時間を一緒に過ごす親や、育ててくれる人との相性。そして、外の世界で出会う友達、クラスメート、同僚、上司、恋人、パートナーなど。より長く一緒に時間を過ごす人の影響が本人にとって大きなものとなります。
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余談ですが、全く同じ星ならびをもつ双子の鑑定をした占星術家が「まるでひとつの星ならびを担当分けして、2人でひとつの人生を完成させていっているように感じた」という話を聞いたことがあります。
実際に私も双子のお子さんのリーディングをさせていただいたことがあり、確かにそのような印象を受けました。同じホロスコープの中で特徴的ないくつかの部分を二人で分担して、それぞれ別の分野ですばらしい才能を発揮していらっしゃる感じというのでしょうか、とても神秘的だなぁと思ったのを覚えています。
いっぽうで、双子の生まれ持った性質が同じでも関わる人とその割合が100%同じということはないですし、だいたいの方向性が一緒でも、選択肢が沢山ある中で興味を持つ遊びやアニメ、部活が100%一緒ということは少ないでしょう。双子がホロスコープを分割してその半分を生きると考えるよりは、自分と自分の周りの環境とのかかわりを通して、生まれ持った可能性をどのように具体的に使っていくかが引き出されたり、本人がどのような意思を持って人生を歩んでいくのかが決まっていくのではないかなと思います。
(ちなみに双子でも順番に出てくるので、誕生の時間は多少ずれます。その時間がどのくらいずれているかによって、似ていても違うホロスコープになることがあります。)
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お子さんのホロスコープから生まれ持った性質を読み解いていくと、子供が「母親、父親とは全く別個の1つの人格をもった人間である」という事を実感できます。もちろん、遺伝的に親に似ている部分も沢山ありますが、どちらにも似ていない部分があって当然だ、という事が腑に落ちるので、客観的になれるのです。
そのうえで親御さんのホロスコープと組み合わせて関係性を読み解いていくと、それまで見えなかった側面や、悩みを解決するヒントが見えてきます。「なんでこうなんだろう」という謎がふっと解けてしまうのです。
ホロスコープから、二人の間には「どんなコミュニケーションが発生しやすいか」「相手のどこを愛で、どこを嫌だと思っているのか」「互いに相手からどんな影響を受けやすいか」「一緒にいることでどんなことに恵まれやすいのか」などが詳細に見えてきます。様々な側面から、2人の性質がどのように共鳴しているのかが分かるのです。関係をよりよくする方法や、お子さんの可能性を引き出す育て方を考えるのに大いに役立ちます。
占星術講座でも大人気の相性リーデリングの回。自分とご家族や友人、同僚など気になる人の相性を実際に読んでみる時間を設けますが、毎回皆さん「そういうことだったのか!」と目からウロコの発見をして、相手への見方がガラッと変わったとおっしゃいます。
「お客様の声」ではお子さんのホロスコープと、お子さんとの相性をリーディングさせていただいたお母様から頂いたご感想も掲載しています。よろしければご覧になってみてくださいね。
視点を変えると、「親である自分がお子さんから受けている影響」(お子さんが生まれてから自分がどう変化しているのか)をホロスコープから知ることもできるわけです。なんとも奥深く、興味深いですよね(^^)
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